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「DXハイスクール」宇宙エレベーター協会連携授業―宇宙エレベーターと未来のインフラを学ぶ―

山陽高等学校工学科は令和8年度文部科学省高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)に採択され、変化の激しい工業社会で活躍する人材の育成を進めています。

その取り組みとして先端工学コース「課題研究」の授業にて宇宙エレベーター協会と連携した取り組みを通年で実施していきます。

この授業では宇宙エレベーターロボット競技会全国大会出場を目指す競技と、一般社団法人宇宙エレベーター協会(JSEA)から専門人材をお招きし、宇宙エレベーターの講義及び探求活動を行い、発表することにより問題発見・解決能力、ロボット製作とプログラミング技術・技能の育成を目指します。

専門人材による講義をzoomで行い、大きく2つのテーマについて解説していただきました。

 1つ目は「宇宙エレベーターの基本概念」です。現在のロケットでは1kgの荷物を運ぶのに約1万3000ドルのコストがかかるのに対し、宇宙エレベーターが実現すれば500ドル以下に抑えられるというデータや、地球から約10万kmにも達する強靭なテザー(ひも)を用いた基本構造について学びました。

2つ目は「静止衛星軌道(GEO)ステーションの役割」です。高度約3万6千kmに位置するGEOステーションは、無重力かつ地表に対して静止した状態が保たれる「宇宙の特等地」です。ここは宇宙機の港湾施設や貨物の集積場所となるだけでなく、天候や昼夜に左右されない「宇宙太陽光発電所」の建設拠点となり、地球のエネルギー問題を一挙に解決する鍵になるというスケールの大きな構想を学びました。

今回の講義を通じて、生徒たちは最先端の科学技術がもたらす未来の社会像や、地球規模の課題解決の可能性に直接触れることができました。既存の枠組みにとらわれない壮大なビジョンや専門家の知見をインプットすることは、生徒たちの知的好奇心を大いに刺激し、未来の社会インフラについて考える柔軟な発想力を養うことができました。

今回の授業で得た刺激的な学びをスタート地点として、生徒たちは今後1年を通じた「課題研究」の中で、宇宙エレベーターがもたらす社会の変化や技術的な課題について自ら問いを立て、深く「探究」していきます。そして年度末には、自分たちで導き出した研究成果の「発表」を行う予定です。

山陽高校では、今後も「DXハイスクール」を通じて、社会と直結した最先端の知見に触れる実践的な教育を展開し、生徒たちの探究心を育んでまいります。