山陽高校は、宇宙エレベーターロボット競技会中国オープンのグローバル部門で第2位となり、神奈川県横浜市で開催される全国大会への出場権を獲得しました。そして11月23日(日)、いよいよ宇宙エレベーターロボット競技会全国大会の本戦当日を迎えました。
朝一番にホテルでポスターセッションの最終打ち合わせを行い、神奈川大学横浜キャンパスへ向けて出発しました。
到着後は、ロボットの組み立てや最終調整を行い、競技に備えました。


大会は「開会式 → 競技会と宇宙エレベーターについての講義 → 競技(2回) → ポスターセッション → 表彰式・閉会式」という流れで進行します。
開会式では、宇宙エレベーター技術の最新動向について説明があり、技術的実現が近づいていることを実感できる、非常に興味深い内容でした。この大会から未来の宇宙開発技術者が誕生することを期待し、私たちも競技へ臨みました。
■ 競技の流れとルール
競技の前には車検が行われ、ロボットの重量や規定違反の有無が確認されます。
基準重量は1,200gで、重いと減点、軽いと加点となるため、軽量化が得点に直結します。
評価は「ミッション達成」と「物資運搬」の2つが中心で、以下の6つのミッションがあります。
- ミッション1:アースポートを1回以上出発する
- ミッション2:アースポートへ1回以上帰還する
- ミッション3:競技終了時にアースポートへ帰還している
- ミッション4:ピンポン球(A)を宇宙ステーションへ1個以上運ぶ
- ミッション5:チャレンジボール黄(CY)をサプライハンガーへ1個以上運ぶ
- ミッション6:チャレンジボール赤(CR)を宇宙ステーションへ1個以上運ぶ
物資は、ピンポン球(100個)、チャレンジボール黄(2個)、赤(2個)で、運搬中に落下させた場合はその数だけ減点されます。
また、宇宙ステーションには得点の高い内周と外周があり、内周には透明な壁があるため難易度が上がります。
■ 競技本番
競技が始まり、1回目はロボットが想定どおり動かず、チャレンジボールを落としてしまい大幅な減点となりました。

気持ちを切り替え、2回目に向けてロボットを調整します。2回のうち得点の高い方が最終順位となるため、これが勝負の一戦です。
車検を終え、いざ最終競技へ。
1回目より得点は伸びたものの、練習どおりの結果には届きませんでした。練習では成功していても本番でうまくいかないのは、全国の出場チームにとって”あるある”のようです。
■ ポスターセッション・閉会式
続いて、製作したロボットについて紹介するポスターセッションへ。
全3セッションのうち1セッションを担当し、日頃の取り組みを発表しました。

最後に閉会式が行われ、今年の全国大会が締めくくられました。

今回、山陽高校として初めて全国大会に出場しましたが、今年からレギュレーションが大幅に難化したこともあり、非常にレベルの高い戦いに苦戦しました。
しかし、他チームのロボット構造や発表から多くの学びがあり、特に大きな課題であった「重量増による登坂不良」の解決の糸口が見えてきました。
この経験を糧に、次回の全国大会ではより良い勝負ができるよう、今後も取り組みを続けていきます。
応援してくださった皆様、ご協力いただいた皆様、そして会場でお世話になった皆様に、心より感謝申し上げます。


















