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「DXハイスクール」広島工業大学連携授業― フォトグラメトリによる立体化とUnity配置の最終工程 ―

工学科先端工学コースでは、文部科学省「DXハイスクール」事業による連携授業の第7回を実施しました。

いよいよ本格的にフォトグラメトリによる立体物のデジタル化に取り組みました。各班に分かれ、約60枚の写真を使って被写体を多方向から撮影し、3Dモデル生成に挑戦しました。

撮影した写真をPCに転送し、「自分たちの撮った写真が本当に立体化できるのか…」と、どの班も期待と緊張の入り混じった様子。まず被写体の輪郭(マスク画像)を抽出し、精度を高めながら処理を進めましたが、高品質で抽出できたのは1班のみという結果になりました。

その後、データ量を調整しながらテクスチャデータを作成し、完成したモデルをエクスポート。Unityに取り込んで仮想空間に配置し、巨大になってしまったモデルはスケールを調整して扱いやすいサイズに整えました。

自分たちの撮影したものが3Dモデルとなり、Unity空間に姿を現す瞬間は大きな達成感があり、生徒たちはメタバース制作の魅力と難しさを実感していました。

今回が仮想現実最後の授業となりましたが、こうした一連の作業を通じて生徒たちは360度撮影から3Dモデル生成、Unityでの配置、VRによる体験まで、デジタルものづくりの流れを総合的に理解する力を身につけました。また、班で協力しながら作業を進める中で、課題に向き合う姿勢やコミュニケーション力も育まれ、自分たちで作り上げる楽しさを実感する時間となりました。仮想現実を学んだ経験は、ゲーム開発やCG制作、VR/AR技術、工学分野など、さまざまな専門分野へとつながる将来の大きな可能性を広げるものとなりました。

全7回の学びを通して、生徒たちは“つくる側”の視点を得るとともに、最先端技術への興味や探究心をさらに深めることができました。