
原爆投下より80年目の夏を迎え、山陽高等学校では全校生徒・学園関係者・教職員に加え、今年もご遺族の方をお迎えして原爆死没者慰霊式を行いました。

昭和20年8月、本学園の中学・商業(旧制)の各2年生以上のほとんど全員が学徒動員に参加して各方面の軍需工場で奉仕作業従事し、また1年生数百名が雑魚場町の家屋疎開作業に従事していました。6日の原爆投下により、工場勤務していた生徒の一部、爆心地に近かった疎開作業現場の生徒のほとんど全員、これを引率していた教職員、また現在の宝町の校内にいた教職員がその場で即死し、さらに苦悶を訴えながら翌日以降にもかなりの生徒・教職員が亡くなりました。原爆の犠牲になった本校生徒関係者は校長他17名の職員と生徒486名にものぼります。

犠牲となられた先輩方の御霊に対する慰霊とともに、未来永劫にわたる平和を改めて祈念いたします。