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【DXハイスクール連携事業】広島工業大学 教員による生成AI特別授業:総集編

山陽高校では、文部科学省「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール事業)」の一環として、広島工業大学との連携による生成AIをテーマとした特別授業(全4回)を実施しました。普段は大学生を対象に授業を行っている先生から少人数で直接指導を受けられるという、非常に贅沢で貴重な学びの機会となりました。


■ 第1回:AIの基礎理解と短編小説の創作

初回は「人工知能(AI)の仕組み」をテーマに、人工知能・機械学習・深層学習といった基礎知識を学びました。その後、生成AIを使って短編小説を制作。プロンプト(AIへの指示文)を工夫しながら試行錯誤し、グループで納得のいく作品に仕上げました。最後は朗読会を行い、AIが生み出した文章に生徒自身が感情を込めて読み上げる姿が印象的でした。


■ 第2回:画像生成AIで世界観を形にする

2回目は、画像生成AIの活用に取り組みました。生徒たちはまず、各自で「新しいゲームの世界」をイメージし、AIに対してプロンプト(命令文)を入力することで、ゲームのタイトルや世界観を反映したオリジナルの画像を生成しました。生成された画像は、AIとの対話を通じて想像力を形にしていく体験となり、生徒たちの創造力を大いに刺激していました。
さらに後半では、前回の授業で生徒自身が生成AIを用いて作成した短編小説のストーリーをもとに、AIで画像を生成し、絵本として仕上げる活動を行いました。AIによって生成された画像には文字情報も組み込まれ、まるで出版物のような完成度の高い作品が次々に生まれました。


■ 第3回:音楽生成AIと映像編集による世界観づくり

3回目では、前回制作したゲームや物語の世界観をさらに広げるため、音楽生成AIでオリジナル楽曲を作成。その楽曲とゲームタイトル映像を動画編集ソフト「Clipchamp」で組み合わせ、完全オリジナルの映像作品に仕上げました。プログラミング・音楽制作・映像編集という異なるスキルを統合し、作品全体の表現力を磨きました。


■ 第4回:総仕上げ ― サイクルコンピュータ紹介動画の発表

最終回となる4回目は、前回出された宿題「サイクルコンピュータの紹介動画」を各チームが完成させ、発表会を実施しました。1週間の間に、画像生成・音楽生成・映像編集のスキルを総動員して仕上げた動画を披露。チームごとのコンセプト説明の後に上映し、中には学校紹介に活用できそうな作品も見られました。最後には生成AIの将来や、実社会での活用方法について意見交換を行い、学びを振り返りました。


全4回の特別授業を通じて、生徒たちはAIを「知る」学びから「使いこなす」実践へと成長を遂げました。

今後も本校では、大学や地域と連携しながら、ICT活用力・創造力・表現力を育む教育活動を推進してまいります。

次回、AR・VRプログラミング:仮想現実を開発!!