和太鼓部フランス遠征最終日

フランス遠征最終日 いよいよ最終日の朝を迎えました。毎日充実した時を過ごしているせいか、みんな元気です。毎日みんなでまとまって行動していると運営委員の方から、日本チームはいつも時間通りに来るだけで無く、5分前には全員が揃っているのでとても助かる、と褒めていただきました。そういえば確かにチームによっては個人個人がバラバラに来ているところもありました。でもみんなでおしゃべりしながら食べた方が絶対おいしいですよね。

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<ここで朝食を食べるのもこれが最後です。>

この遠征では天候に恵まれ、出会いに恵まれ、様々なチャンスに恵まれ、本当に沢山の経験をさせていただきました。今日はその締めくくりの日です。ちょっぴり寂しいけれど残された時間を悔いのないように過ごしたい。午前中はフィナーレで踊るダンスの練習。昼食後はパレードがあり、夜はオブロンホールでの最終ステージがあります。

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<ブルガリアチームのみなさんと> 朝食を終えて体育館に行くと、ブルガリアのリーダーの指示に従って、ダンスの練習が始まりました。どのチームもステップを覚えてとても良い仕上がりになっています。予定よりはやく終了したので会場を出ようとするとブルガリアチームにこの場に残るように言われ、居残り練習かな?と思っていると、リーダーから一緒の時を過ごした日本チームへギフトを渡したいとのこと。あ~こちらも用意しておけば、と思いつつ渡された中身を見ると、ブルガリアチームのグッズが沢山。みんなでひとしきり交流した後で記念写真をパチリ!!どのチームもみんな優しい方ばかりです。  

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<昼食に今日はチョコがおまけで付いてる!> 昼食前に午後からのパレードに備えて桶太鼓を締め上げた後、昼食に行くと、今日はチョコレートのおまけ付き。というのも今日の夕食はオブロンホールでの演奏が終わって片付けた後の午後8時30分からとなっているため、おなかが空くだろうとの配慮からチョコ付きだったのです。ありがたいことです。  

<パレードを前にして盛り上がるメンバー> 各チームが広場横の道に続々と集合整列していると、各チーム同士の交流会が始まり記念写真の撮り合いに。気分も盛り上がってみんなで頑張るぞーの写真。  

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<市内を演奏しながら2周します> 気温32度、湿度が低いとはいえやはり暑い。水分補給しながら「遊馬パレード」を演奏しつつ市内を練り歩きます。観客を楽しませようと、笑顔で一生懸命演奏する部員の姿に観客は応援の拍手と笑顔で応えてくれます。しかし結構ハードです。  

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<フィナーレのダンス> パレードが終わった後、演奏するのかと思って準備していると、ここでフィナーレのダンスをすると聞き慌ててスタンバイ。でも練習のおかげでどのチームもみんな楽しみながら良い表情で踊っています。部員も楽しそうにダンスを踊っています。国も言葉も違うメンバーが、手をつないで一緒に踊る。こんな楽しい経験はここでしか味わえません。音楽に合わせて同じステップを踏むには言葉も国籍も関係ない。この場所では世界が一つになっているのです。  

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<踊り終えて晴れやかな表情に> 踊り終えたらいよいよ演奏です。市内3カ所にあるステージの中で、この広場が一番広く観客数も多いため、この場所で演奏するチームは人気チームという事らしく、中国・イタリア・ブルガリア・日本の4チームが10分ずつ2回演奏します。

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<360度観客に囲まれて> この広場では正面の観客ステージだけで無く、横にも後ろにも観客がいるため、放射状にフォーメーションを組みつつ、周囲の観客を意識して演奏します。たた、先ほどのパレードとダンスなど、2時間近く暑い中演奏してきたため、さすがに見ていて疲れが出ており、気持ちが十分入っていない演奏に感じられました。2回目の演奏が終わり次第宿舎に戻り、全員1時間の休息を取りました。  

<いよいよ最後の演奏> 休息を取り、早めに準備するためオブロンホールへ向かいましたが、2つ前の出演団体である中国チームが会場に来ておらず、急遽予定変更に。日本チームは本来の12分よりも5分長く演奏しても良い事になったため「舞和勢」と「赫赫」を演奏する事に。ステージ準備に入ると観客の期待感が伝わってきます。その様子からさらに部員も最後の演奏に向けて気持ちが高まります。  

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<熱がこもった演奏に沸き上がる会場> 最後のステージを最高の演奏で締めくくりたい。そんな気持ちが伝わってくるような赫赫の演奏に、会場は沸き上がり、曲の途中で歓声や拍手がわき起こります。部員は本当によく頑張って演奏しました。先ほどまでの疲れを吹き飛ばすかのようなエネルギッシュな演奏は、この遠征最後のステージを締めくくるにふさわしい、まちがいなく最高の演奏でした。終了後感極まる部員もいる中、会場の外でフェスティバルの最高責任者や通りすがりの観客からも沢山の賞賛の言葉をいただきました。  

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<やりきった達成感で晴れ晴れとした表情の部員> ずっと私たちを支えてくださっていた、イブリンさんとエティエンヌさんとオブロンホールを背景に記念写真。みんな晴れ晴れとした表情で楽しそうに片付け、記念写真に収まりました。みんなお疲れ様。ありがとうエティエンヌさん、イブリンさん。ありがとうオブロンホール。  

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<食堂スタッフのみなさんと共に>

演奏が済むとすでに午後9時。夕食の予定を過ぎてもスタッフのみなさんは待っていてくださいました。このフェスティバル開催中、毎日本当においしい食事を作ってくださったスタッフの皆さんに感謝の気持ちを伝えると共に、全員で記念写真をとりました。すでに帰路につくチームもある中、この食堂で涙ながらにお別れしたメンバーもあり、フェスティバルの終わりを実感した場所にもなりました。

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<宿舎に帰るとエディンボヨさんから太鼓をいただきました>

宿舎に帰るとすぐにエディンボヨさんからついてくるように言われ、外に出ると急に紙を燃やしてンゴマ(NGOMA)という太鼓の皮の表面をあぶり出したので驚いていると、そのンゴマを山陽太鼓に愛を込めてプレゼントしてくださったのです。実は飛行機に乗せる前には皮をあぶって音を上げておく方が良いらしく、その方法を見せてくれたのです。素晴らしい贈り物に部員も大喜び。

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<エティエンヌさんとイブリンさん、ルイスさんとみんなでサイン大会> お世話になったエティエンヌさんと イブリンさん、仕事のため今回はずっと私たちに付くことが出来なかったけれど、色々と助けてくださったルイスさんに感謝の印としてプレゼントを渡した後、みんなで記念にとお互いTシャツにサインすることに。いつの間にかサイン大会が始まっていました。 午後11時を過ぎてから、いよいよ帰り支度。みんなで太鼓を袋詰めし、太鼓台を分解パッキングして帰国の準備をしました。寝静まったのは夜中の1時30分頃。翌朝は6時30分に集合し7時に出発です。

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<出発後の女子の部屋にあったメモ> アグノーの宿泊所を出発した後、女子の宿泊部屋に置いてあったメモ。お世話になった宿泊所の方への思いやりにあふれたちょっとした心遣い。誰に言われるでも無くこんな事が出来る、そんな女子部員の気持ちに私は感動しました。

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数々の貴重な経験と、数え切れないほどの思い出を胸に、アグノーの町を離れた私たちは、まる1日かけて無事日本へ帰って参りました。  

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<ゆっこさんとれいかさんと共に> この度の遠征は、様々な方のご支援ご協力に支えられて実現したものです。旅行の手配をしてくださったミレーノツアーの山下社長様を始め、常に私たちのために行動を共にし、部員に寄り添い、通訳やフェスティバル実行委員との交渉、演奏などの打ち合わせやアドバイスなど、生活面だけで無く本当に様々な配慮を自然にしてくださったゆっこさんとれいかさんのご協力で、私たちは充実した日々を送ることが出来、無事帰ってくることが出来ました。本当に有り難うございました。  

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<まだまだ元気いっぱいの部員です> お忙しい中私たちの遠征に同行し、引率してくださった校長先生、暖かく応援してくださった理事長先生をはじめ教職員の皆様。 和太鼓部フランス遠征のために大きな負担を承諾してくださいました保護者の皆様。本当に有り難うございました。 この度の遠征で部員は本当によく頑張ったと思います。かけがえのない貴重な経験をたくさんすることができました。しかしそれができたのは、部員の力だけではなく、多くの支えがあって実現できたことです。そのことをしっかりと胸に刻んで部員が今後の成長に役立ててくれることを顧問として望んでいます。 このフランス遠征での経験を一生の思い出にし、宝物にするためにも山陽太鼓として今後も精進して参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。応援ありがとうございました。